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虹が出ましたよ!ただそれだけですが:インフルもコロナもあるこの冬をしぶとく生きのびましょう!

 ところで「鬼滅の刃」、時代状況をよく反映していますね。死ぬんじゃない、こらえろ! 呼吸が大切。魂の声、死者の声。家族の絆。炭治郎がんばれ!

 

「生きていれば、なんとかなる」半沢直樹

 新型コロナに関していまだ世界情勢は大荒れですが、日本に限って言えばたぶん最悪の事態は避けられたのではないだろうかと思っています。もちろん油断してはいけませんが次の危機は経済津波、世界同時株安、令和恐慌の脅威ではないだろうかと。ただし、新型コロナの制圧に成功するためにはこの冬を乗り切ることが絶対条件となります。ワクチンや薬が次々と承認され行き渡るようになればパンデミックの克服に大きな前進となるでしょう。

 結局、今世界は第二次世界大戦に例えるとノルマンディー上陸作戦前夜に似ているのではないかと思います。ワクチンや薬を準備しながら新型コロナ感染症を封じ込め、「たちは悪いけどただの風邪」に変えるための最後の決戦に臨もうとしている。いまだヨーロッパはコロナの脅威にさらされ、各地でロックダウンを強化しています。死闘を繰り広げているといってもいいでしょう。しかし、台湾のようにロックダウンなしで感染抑止に成功している国も東アジアには存在します。

 日本においてはこれまでに大きな「感染爆発」は起こらなかった。線香花火程度のクラスターはありましたがナイアガラの滝にはならなかった。大火事にもならなかった。この冬もそれが起こらなければ峠は超えたと言っていいでしょう。

 

 なぜ日本や東洋全般において新型コロナは抑制されているのでしょうか。私見では第一に東洋における衛生観念の高さ、マスク着用の徹底、消毒などの徹底が出来る文化的素地があると思います。中国やベトナム等において、感染拡大の初期には徹底した感染予防、隔離がなされ、独裁政権、あるいは共産主義政権の強権発動により感染抑え込みに成功しています。これには、稲作など農耕文化の素地も役立っていると思われます。農耕文化の中で村が総出で草刈りをしたり、害虫駆除をしたりしてきた共同作業の習慣が地域の団結と感染対策の土壌となっているように思うのです。もしムラのルールを守らないならば社会的制裁、村八分のような処罰により行動変容を促すことが出来ているのではと思います。日本では世間の目、集団監視、暗黙のルールやエチケットがマスク着用、消毒の徹底に役立っています。日本には強制力や罰則を伴う法律はまだ制定されていませんが伝統的文化が感染抑制に役立っていると思われるのです。医療機関、福祉施設を含め、個々人の注意や我慢が感染抑制に役立っているということです。

 

 第二に日本では特に個人や集団の免疫が欧米よりもはるかに効いているのではないかと思われます。ファクターXとも言われますが、旧型コロナ風邪の交差免疫、日本人に多い遺伝特性による免疫、幼少時などに接種されたBCGワクチンによる免疫、さらに致死率、毒性の低い新型コロナの第一波による集団免疫がすでに日本人にはあるのではないかという説もあります。多くの日本人は新型コロナに対するIgG抗体をすでに持っているという説です。UFOは未確認飛行物体という意味ですが、日本人の多くには未確認免疫能力(Unidentified immunity 略してUI)がすでにあると思われるのです。

 

 そういう訳ですから、10月16日、政府の新型コロナ対策分科会では感染の「増加要因」と「減少要因」が拮抗している状態だという認識が示されました。ただし、このバランスが崩れると一気に感染が拡大するおそれもあると。なんだか腸内環境に善玉菌と悪玉菌があってそのバランスが崩れ悪玉菌が優勢になるとさまざまな健康被害、健康問題が起きるという話に似ています。

 

 この冬は気候的にも感染の「増加要因」が増えていく時期となります。日が射して虹は出ているのですが地域的に大雨になる要素もある。つらいですが油断はならず、「鬼滅の刃」的状況が続いています。