この度、国会議員への陳情というものを初めてしました。それは私の職場である障害者支援の現場におけるPCR検査の充実を図っていただきたいというものです。親切に秘書の方からお電話をいただき、担当の政務官?の方だかに陳情を通してくださったとのことでした。しかし安倍総理の一日2万件の検査が出来るようにするという約束にもかかわらず、新型コロナの検査数はいまだ低いレベルで抑えられています。たとえ出来ても検査させないというのが事実上日本の裏政策となっているのです。
例えば今日の東京の感染確認者は39名でしたが週末には検査数が減るので必ずしも新規感染者が減っているのかどうか実際はわからないということです。今、日本ではクラスターの濃厚接触者以外は発症後自宅で2~4日様子を見て、医師の判断で疑いが強い場合保健所に相談し、保健所の担当者の判断で検査できるかどうかが決まります。医院によっては保健所を介さずに民間の検査会社に出すところもあるようですが、福井県ではそんな病院があるかどうか知りません。
大都市では市中感染が増えて、もうクラスターを追っていられる状況ではなくなっています。こうして局面は変わってきたのですが、検査数はさほど増えていないというのが現状です。クラスターの外の見えないクラスター、不明な感染者はどれだけおられるかわからないしその数も想像されたり推定するしかない状態です。埼玉の例では今、ホテルの部屋は確保できたそうですがそこでお世話をするための県職員の訓練や患者さんをホテルに搬送するための車と人員が足りないためやはり約半数の感染者は自宅療養せざるを得ないそうです。その中で病状が急変して自宅で亡くなったり検査を受ける前に自宅で亡くなって死後の検査で陽性判明という方が出ています。新型コロナ感染症は無症状で知らないうちに静かに増殖し、症状が出てから元気であっても肺で増え始めると病状が急変し突然死に至るという恐ろしい病気です。二重人格というか、硬軟二つの顔を持つ狡猾なウイルスなのです。(山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信より)
最初は検査なしで疑わしい人は自宅待機を4日。現在もいまだこの4日基準は変えられず、その後検査で陽性が出てもホテルが確保できていなければ基本自宅療養という流れになっています。検査は大変なので検査をすると医療資源がさかれて重症者の治療に集中できなくなるという理屈でした。検体の採取に必要なN95マスクが中国産で日本では作れない、もう数がない、ということを聞いた時、私も腹立たしいと同時にもう言ってもしょうがないのか、とあきらめていました。
自宅待機、療養者については家族がいる場合感染しないことは極めて困難です。家族がいない場合、自分で買い出しに出るしかないので陽性者、その疑い者にかかわらず外出します。調子が悪くなると病院に行き、風邪症状でなく病院に行くなら通常の診察を受けます。全く無症状、無自覚の方も感染している場合があります。これまで発症するまでは人に感染させる可能性は低いと思われていました。しかし最新の研究では発症の1~2日前が最も感染力が強くなるといいます。(新型コロナウイルスの感染力は「発症前が最も強力」だと判明、感染者の半分が発症前の人からウイルスをうつされている可能性 - GIGAZINE https://gigazine.net/news/20200417-coronavirus-most-infectious-before-symptom/)
この事を裏付けるように、慶応大学病院では一般患者にPCR検査をおこなったところ4月13日~19日の67人のうち4人、つまり6%の人が陽性であったといいます。もし人口全体にこの結果を当てはめると単純計算では日本の720万人が感染していることになります。(日刊ゲンダイ
【新型コロナウイルス】慶応大学病院の一般患者6%が陽性 公表 ...https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/272316)(つづく)