いつ頃からか、私は、アメリカに来て大学教育を受ける機会が与えられた以上は、日本人として反核兵器競争の運動をアメリカでやりたいと真面目に思うようになっていました。キリスト教に触れてからはさらにアメリカの教会を通してこの運動をやりたいと思うようになりました。それが私がアメリカの神学校で学びたいと考えた理由でした。そこで私が考えたのはキリストの教えとして非暴力を信条とする歴史的平和教会(クエーカー教会、メノナイト教会、ブラザレン教会などがある)の存在でした。福音派の神学校で学んだことはさまざまな教派のアメリカの教会を知り、交流する機会を与えてくれましたが、非暴力主義という考え方で一致する歴史的平和教会を足場に活動したいと考えました。そこでフラー神学校の近くで集会を持っていたメノナイト教会を訪ね、集会に集いながらメノナイト教会の神学校へ転学して平和神学を学ぶことにしました。(続く)
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