ファイザーなどのワクチンはデルタ株に対しても有効であり、特に重症化と死亡率を下げるために効果があると言われます。ところがこれは目先の新型コロナ株に対してのみの当面の有効性ということであり、変な例えですが山本五十六が日米開戦について「それは、是非私にやれと言われれば、1年や1年半は存分に暴れて御覧に入れます。しかしそれから先のことは、全く保証出来ません」と近衛首相に見通しを語った時と同じ状況のように思われます。
開戦当初日本の零式戦闘機は圧倒的な戦果を上げますが、その後研究が重ねられ米軍戦闘機が改良され、戦法も工夫されてくるといかんせん海軍が世界に誇った零戦も劣勢に立たされ、空母や戦艦も負け戦を重ねていきました。
世界的な大量ワクチン接種によって新型コロナウイルスがワクチンの効果を回避するように急速な変異をとげているように見えます。そこでメディアとその専門家たちが報じたのは早くワクチンを打って感染者を減らさないとウイルス変異が止まらないという理屈です。理論と言ったほうがいいのか。しかし現状ではワクチン接種では感染者をあまり減らすことが出来ていないというのが世界の趨勢です。
いっさいテレビや大手メディアに出てこないのはウイルスは単に変異するのではなくワクチンを回避するように変異する、あるいはワクチン耐性変異株が生き残って流行し次の大きな波となって世界をのみこんでゆくのではないかという理論です。現在日本では当面のワクチン大量接種という、集団免疫が可能(対米勝利が可能)だと考えていた頃のコロナ制圧理論に反する視点は全く報じられず顧みられていません。まさに米国CDCやファウチ氏、バイデン政権が主導するワクチン戦略の大本営発表以外は空気を読んで排除されていると思います。
当ブログで紹介した仏ノーベル賞受賞者やmRNAワクチンの発明者、あるいはまだ紹介していないがドイツのウイルス学博士でワクチン開発のエキスパートであるゲールト・ファンデン・ボッシュ博士などの見解はデマとか誤情報として片づけることは適切ではありません。河野大臣の発言の方がはるかに誤情報やビミョーな素人ゆえの言い過ぎ、言葉の勇み足が多いと言えます。大手メディアは明らかな陰謀論や感情論に対して否定するファクトチェック、ワクチン推進専門家の見解を放映し、掲載するのに、真に専門家の対立する見解を両論併記したり議論させたりすることから逃げています。何なんでしょうか、これは?
ノーベル賞を科学分野で受賞するということはその分野で世界的な貢献をするだけでなく論文が多くの学者に引用されている必要があります。論争があったとしてもその人の論文は無視できない、レベルの高いものであり、それだけ多くの学者によって認められている訳です。あるいは特定のワクチンの原理を発明したり多くのワクチンの開発に携わっている専門家の中の専門家の発言はたとえそれが米国や日本の政策と矛盾するものであっても排除や封殺してはいけないです。(つづく)