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人との接触8割減とは?自粛ってどこまでやればいいの?

アルパカでもちょっと気になります

 緊急事態宣言が出た時から気になっていたのは、人との接触を8割減らしてくださいと言うけれど何か漠然としてその意味がよくわからないということです。接触って何?8割ってどう計ればいいの?今まで一日10人の人に会っていたなら2人にしか会わないようにする?当たらずとも遠からずかな?8割減らせというならちゃんと説明してくれないと気分的に8割くらい減ったな、なんて思っても数値化できないし計算も出来ません。ダイエットなら重さで半分に、とかカロリーで半分に、とか炭水化物(g)を減らす、とかわかりやすいですね。

 よく考えてみるとここで「接触」というのは「感染し得る機会」と捉えればいいかと思われます。昨日やっとテレビ番組LIVEグッディーなどで説明がなされました。ポンと肩をたたくとそれで一回、ボディータッチと言うそうです。握手も、近くで会話もダメ。寄るな触るな、話をするな。対面して30分食事をするのはダメ。出会って2つ以上の文を話すのすら感染につながる。さらに同じものを共有・使用などすると一回。スマホ、パソコン、固定電話、カラオケマイク、等々あげれば切がないですね。手を洗い、消毒しても汚れたものに触るだけでアウト。手と同時に物も消毒しなければなりません。通常社交的な人はオンでもオフでも一日あたり100回そういう危険行為をするとすればそれを20回に減らせということらしいです。一回「接触」するとイエローカード、累積20回でレッドカード退場(家にいなさい)になります。あるいは8割の人が家にいて、2割の人だけ動くようにする、などが目安になります。人口の全体として「接触機会」をカウントするのは難しいですね。

 これまでクラスターを追うという時、感染者との「濃厚接触」者を追っていた訳ですがこれは「感染していてもおかしくないほど感染者と濃厚密接に接触していた」人を調べて感染していたかどうか調査していった訳です。クラスターが追えなくなり、不特定多数者との市中や職場における「接触」⇒「感染」を阻止するしかないとなった時、軽い接触からも感染してしまうのですからより広い意味での「接触」を問題としなければならない。特定出来ない多数の中の誰かから感染する人が半分にもなっているのですからともかく「接触」の機会を減らすしかないのです。

 

写真:八ヶ岳 アルパカ牧場にて ©坪田敏郎